雲を突く「きりふり山」の麓近く、人のあまり踏み込まない「くらがり森」に、鍛冶師の青年ラウルは訳あって一人で暮らしていた。
鍛冶師と言ってもラウルの打つ剣は売れたことがない。打ち上がる剣はいつも、通常の剣とほんの少ーし、違うからだ。
とうとう喋る剣を打ち上げ途方に暮れていたラウルはある日、森の中の川岸で流されて来た卵を拾う。
硬く分厚い殻の中から現れたのは、"飛竜"の子どもだった。
周囲に巣も見当たらず、ラウルは一旦保護することにしたが――
おかしな剣ばかり打ってしまう鍛冶師と、伝説と言われる竜になりたい子竜の、のんびりハートウォーミングストーリー。
※1話と2話を入れ替えました(2024.2)
王道ファンタジーも書いていますので、王侯貴族、軍、派手なバトル系もお好きな方はこちら↓もよろしくお願いします。
https://ncode.syosetu.com/n6013e/
「竜の宝玉とはじまりの森」
https://ncode.syosetu.com/s8480c/
「王の剣士」