5年近く前、クレタ島で発見された古代文字「線文字 A」につき、「日本語ではなかろうか。日本人には漢字以前の文字があったのでは?」との問題意識で研究を始めました。
線文字A は、初期の漢字の、甲骨文字よりも古いのです。キャンザス大学のJ.ヤンガーが多くの原典をローマ字に直し、ネットに公開したお蔭で、研究の進展は速く、まるで遠い先祖が蘇り、指南しているかの様。今では日本語と確信し、日本語民族の古代の業績を理解し、正当に評価する試みと捉えています。
この研究は、本居宣長などの国学に通じるところがあり、常に文化を輸入する「辺境民族」説を払拭し、新たな認識により自信を回復し、近隣諸国との関係を安定化。また国の特長や弱点を把握し、何故、アジア太平洋と「西側」の双方に立ち位置があるのか、理解を助ける筈です。
日本に関し、A.トインビー、S.ハンティングトン、共に文明としています。然るに日本語民族が、文字を使う古代文明の担い手と判明したので、日本の発言に一層の重みが加わるでしょう。「風評利益」に始まり日本のアセットとなり、日本文明の「ルネッサンス」(Japanese renaissance)に繋がる筈です。
日本の文化の中で、古代まで遡るものとして、例えば入浴の習慣や漫画、印鑑等が挙げられます。この研究は、漫画やアニメ、映画、演劇、音楽を含む芸能・芸術、出版、また食の分野を含め日本や日本語に対する関心を高め、考古学・言語学など学術研究や文化交流のイベントを強く後押し、国内外の観光客・訪問客の増加に大きく貢献。「アニマル・スピリッツ」を刺激して、経済活動や投資を促進し、新産業の育成に繋がる事が期待されるので、御指導御鞭撻を宜しくお願いします。
(年表・参考文献、末尾に)