兄に毒を盛られ、家督の破棄を迫られる。
転生後最大の危機は突然訪れた。
また10代で死んでたまるか!
どうやら父と長男は家督を奪うために次男によって毒殺されたようだ。
兄のいう通りに家督を破棄した上で、生き残るため他にも譲歩を提案すると兄は納得した。兄の気が変わらないうちに、命かながら家から出る。
家の外で魔法を使い解毒を試みると、毒の解毒が間に合う。生き延びられた喜びと同時に、なぜこんな状態になったのかと困惑する。
……父と長男はもう生まれ故郷にはいない。
このまま故郷にいては命が狙われる。通っている王立魔法学園がある王都へと向かう。
家であった出来事を忘れるように、王立魔法学園で汗だくになって体を鍛える。
転生した異世界セリアンスフィアには魔法がある。
しかし、地球でイメージするような遠距離魔法を使うには膨大な魔力が必要となる。遠距離魔法が使えるほど魔力が多くない俺は身体強化で魔法を使うしかない。
小心者の俺は脳筋魔法使いをやめて錬金術師になりたいが、貴族は錬金術師になれない。
いや、家督を放棄した今なら学園をやめて錬金術師なれる! ……え? 無理?
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