かつて世界を救った魔女を先祖に持つアンジェラは日々思い悩んでいた。
自分には魔法の才能がなく、魔力自体も弱々しい。なのに、偉大な先祖のおかげで楽な仕事を与えられ、ぼんやりと過ごすだけの毎日を送っている。
一念発起したアンジェラは自分探しの旅に出た。
しかし、すぐに財布は空になり、やむなくとある領主の館でメイドとして路銀を稼ぐことに。
そこで偶然一緒にお茶を飲んだ渋いおじさんはなんと領主のロードリックだった。二人でのお茶会を続けるうちに、アンジェラはロードリックに父の姿を重ねるようになる。
そんなある日、ロードリックが現在の王国から独立して新たな国を作ると言い出した。彼は、自らの権威を高めるためだけに財を浪費する国王に失望していた。
やがて領地に国王軍が迫ってきたその時、アンジェラはロードリックと共に戦う決意をする。
一族の秘宝と母が持たせてくれた魔法兵器の銃を手に走り出した。
これは魔女としては落ちこぼれのアンジェラが全力で七光る物語。