ブックマーク一覧 未読 全1658件
短編
下町のパン屋「アネモネ・ベーカリー」の看板娘アネモネは、毎日心を込めてパンを焼いていた。  しかしある日、騎士として出世した幼馴染の婚約者から「パン屋の娘など、輝かしい俺の未来にはふさわしくない」と一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。  長年の夢を打ち砕かれ傷心のアネモネだったが、それでも彼女は、愛するパン作りをやめることはなかった。 そんな彼女の店に、ある雨の日、フードを目深にかぶった謎の青年がふらりと現れる。  彼が、アネモネが焼いた何の変哲もない素朴なパンを一口食べるなり、その味にいたく感動した様子。  それからというもの、その青年――実は「氷の王子」「冷酷非情」と噂されるこの国の第二王子ジークフリート様がお忍びで来ていたのだが――は、なぜか毎日アネモネの店に通い詰め、彼女のパンを買い占めていくようになる。 「君の焼いたパンがなければ、一日が始まらないようだ」 「……君の笑顔も、悪くない」  最初はパン目当てだったはずの王子様から、いつしか注がれる熱い視線と、とろけるように甘く過保護な溺愛に、アネモネは戸惑うばかり。  ただパンを焼いていただけなのに、気難しいはずの王子様の胃袋と心(?)を掴んでしまったパン屋の娘の、甘くて美味しいシンデレラストーリー!
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月03日
短編
婚約破棄してくれと言ってきたのは、幼馴染のグレイソン。 けれど、彼とは婚約の話は出ていたものの、実際にローラが婚約したのは彼の従兄弟のハリーだった。 だからグレイソンとは婚約していないこと、そもそもあなたとは婚約できない理由があることを彼に告げる。 しかし、その約一か月後、三日後に結婚式が迫った日に、なんとハリーからも婚約破棄を告げられるのだった。 短期間で二回も婚約破棄を告げられるローラだったが……。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月07日
連載 完結済 37エピソード
ゴンドル族で戦争孤児のリアは、人間の養父に拾われ育てられ、義理の兄弟とも仲良く暮らしてきた。 しかし、ある日養父が亡くなり、その日を境に義兄アルフレッドの態度が豹変する。毎日のように義兄に求められるようになってしまったリアは、義弟テオドールと共に逃げ出すが──。 同族の医者ポポロムに助けられたリアは、その後驚愕な真実を知ることになる。 義兄と義弟、正反対の歪な愛情が交差するラブサスペンスドラマ。 しんどい展開が続きますが、一応救いはあります。 「トリアーダ」はギリシャ語で「三位一体」という意味です。 某所タテコミ原作コンテスト予選通過作品を小説化したものです。 元がシナリオ形式のため、多視点が多く一部三人称の回があります。 ご了承ください。 【登場人物】 ◉リア(20) 主人公。大学生。ゴンドル族の生き残りで心優しい性格。 ◉アルフレッド(24) リアの義兄。社会人。クールで優しいが、リアに対して歪んだ愛情を持つ。 ◉テオドール(18) リアの義弟。大学生。明るく社交的だが、リアに対して歪んだ愛情を持つ。 ◉ポポロム(28) リアと同じゴンドル族の生き残り。医者。 エブリスタ、カクヨム(番外編あり)でも公開しています。
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現実世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年04月12日
連載 完結済 21エピソード
王国で“聖女”として祀られていたリリアは、ある日、第一王子により追放される。 その理由は「祈らず、舞わず、ただ散歩しているから」。 民に慕われ、病が癒え、作物が実る──そんな日々は“偶然”と切り捨てられ、リリアは王国を去る。 だがそれは、新たな物語の始まりだった。 追放されたリリアに届いたのは、隣国・帝国からの招聘状。「魔物災害を癒してほしい」という依頼と、年二億ゴールドの破格の契約。 帝国で“歩くだけで癒しをもたらす”本当の力を認められたリリアは、聖女として覚醒していく。 一方、王国では失われた加護により国力が低下。焦った第一王子がリリアを取り戻そうと乗り込んでくるが── 「もう、私は戻りません。私を必要としてくれる場所があるから」 これは、ひとりの追放聖女が“本物”として再び歩き出す物語。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月01日
短編
 お茶会でとある少女を見た日に、ソニチュカは前世を思い出した。そしてお茶会の少女が、将来悪役令嬢になることも。  家族から虐待を受け、そんな生活から連れ出してくれると思った婚約者もヒロインに取られた可哀想な悪役令嬢、アナスタシア。  ソニチュカは決意する。彼女のお腹を満たしてあげようと。だって、お腹が満たされていれば、悪役なんて生まれない筈なのだからと。  これは悪役令嬢(予定)のアナスタシアを可愛い可愛いするソニチュカのお話。
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異世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年01月13日
連載 完結済 30エピソード
 恋愛で結ばれた夫婦とその間に養子になった息子は堅い愛情で結ばれていた。ある時、妻で母の豊子が先に亡くなってしまうが、闘病中に楽しんだ乙女ゲームの悪役令嬢になるはずの隣国の王女に転生してしまっていた。  そこには愛するほかの家族もいたのだが・・・。  再会した元夫からのさらなる溺愛ぶりに戸惑いながらも新しい人生を歩む王女の物語
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2025年03月23日
連載 完結済 5エピソード
一般庶民のラックは、13歳にしてすでに大学生並みの知能がある秀才だ。 そんなある時、父親の頼みで嫌々ながらも「グレイツ伯爵」の子供、エバの話し相手をする事になった。 約束の日、グレイツ伯爵家の屋敷へ行くと、そこで待っていたエバはガラス窓の向こうにいた。 ――それは、開ける事の出来ない窓。 閉ざされ、出る事の出来ない部屋… “無菌室”だった――…
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年09月26日
短編
花嫁喰いの悪魔と呼ばれる、皇帝エルヴィルの元に嫁にやってきました。 って私、逃げちゃった侯爵令嬢の身代わりなんですけど!? 平民! ただのパン屋の娘! うちの両親、人が良すぎる! 「人違いなんですー!」 「美味だ。合格」 ちょ、合格って何基準?? 魔力を渇望する体質の皇帝陛下と、キスで魔力を補う日々が始まってしまった。 しかも吸われすぎたら死ぬって聞いてません!! 毎日毎日吸いすぎですよ、皇帝陛下! 呪いの原因、突き止めましょう!! 死ぬ!(切実) *他サイトにも投稿しています。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2025年06月01日
連載 完結済 12エピソード
 江戸時代初期。徳川幕府によって外様・譜代にかかわらず大名の転封・改易がさかんに行われていた。  美濃塩塵藩士・尾関準之助は上書(藩政に対する意見書)を出したせいで、小普請組に格下げされくさっていたところを、海部塩塵藩・城下町奉行、永井景元に呼び寄せられ、城内の柿の実盗難事件を専任で解決するよう申しつけられる。  一見馬鹿らしい事件。しかしその背景には、上士と郷士との対立、そして一人の女があった。
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歴史[文芸]
最終更新日:2025年04月12日
連載 完結済 53エピソード
おとぎ話の世界って知ってる?僕は子供の頃から沢山の物語を聞いてきたんだ。 沢山の『宝石』になる物語達は、僕の憧れの一つだった……。 そんな幼い頃の思い出を忘れて、日常を過ごしていたはずなのに、僕は知らない場所にいた。 「ここは何処だろう」 見た目はおとぎ話に出てくるような可愛らしい世界だ。そこには入り口がある。 ここを潜れば……何か分かるかもしれない……。
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純文学[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2020年08月23日
短編
都内屈指の進学校で、20人目の女の子に告白しフラれた恋多き男がいた。 そんな彼の元に、50人以上の男子を玉砕してきた高嶺の花である高ノ嶺麗花(たかのみねれいか)がやってくる。 「……あの。どうして……わたしに告白しないのです?」 「え? だって俺高ノ嶺先輩のことを好きじゃないですからね」 「……ええと。それは、どういうこと?」 高飛車すぎる完璧美少女と、そんな彼女に全く惹かれない平凡少年によるラブコメ短編です。 「――あなたの口から『好きです。お付き合いしてください』と言わせてみせます。絶対に」
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2020年09月11日
連載 完結済 10エピソード
日本から勇者として召喚された菊池。魔族との戦いを終えた後、当てもない放浪の旅に出ていた。砂漠に雨を降らせている何者かの話を聞いて探していると、見つけたのは不思議なゾウだった。 主人公の死で終わる、切なめの話です。 全十話。全て書き終わっていますので、毎日投稿していきます。 ***自作品『転生ヒロインと人魔大戦物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~ 』のスピンオフ、およそ四千年前の話になります。長編を知らなくても読めますが、長編を読まれている方は、432話(第十二章、帝都ルベニア:雨を降らすゾウの真実)まで読んでいないとネタバレになりますので、ご注意下さい。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月10日
短編
ある日突然かかってきた、一件の電話。 その電話を最後に、彼は死んだ。 もし彼が、世界を跨いだのだとしたら。 私は彼のため、愚にもつかない物語を紡いだ。 そしてある日私のもとへ、五人の賢者が訪れる。 ――後悔はずっと、自分の中に。
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純文学[文芸]
最終更新日:2024年06月22日
連載 完結済 26エピソード
【完結】(全26話) アリシア・フォスターは第一王子の婚約者だった。 だが卒業パーティで第一王子とその仲間たちに冤罪をかけられ、弁解することも許されず、その場で斬り殺されてしまう。 気がつけば、アリシアは十歳の誕生日までタイムリープしていた。 「二度目の人生は殺(や)られる前に殺(や)ってやりますわ!」 アリシアはやり直す前の人生で、自分を殺した者たちへの復讐を誓う。 敵は第一王子のスタン、男爵令嬢のゲレ、義弟(いとこ)のルーウィー、騎士団長の息子のジェイ、宰相の息子のカスパーの五人。 アリシアは父親と信頼のおけるメイドを仲間につけ、一人づつ確実に報復していく。 前回の人生では出会うことのなかった隣国の第三皇子に好意を持たれ……。 ☆ ※ざまぁ有り(死ネタ有り) ※残酷な描写あり。 ※虫を潰すように、さくさく敵を抹殺していきます。 ※ヒロインのパパは味方です。パパは最強にして最恐です。 「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」 ※アルファポリス、カクヨムなど他サイトにも投稿してます。 ※本編1〜14話。タイムリープしたヒロインが、タイムリープする前の人生で自分を殺した相手を、ぷちぷちと潰していく話です。 ※番外編15〜26話。タイムリープする前の時間軸で、娘を殺された公爵が、娘を殺した相手を捻り潰していく話です。 ※本編、番外編ともに完結しました。 ※勧善懲悪、徹底的なざまぁ物です。ぬるいざまぁに飽き飽きしている人向けです!
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2022年03月17日
連載 完結済 14エピソード
声優になる夢を諦め、小さな不動産屋で働き始めた九条夏樹(くじょう・なつき)。 日々を生き抜くのは大変だが、優しくも個性的な先輩たちに囲まれ、少しずつ成長していく。 そして彼は先輩の一人・結城(ゆうき)かなえと恋に落ちるが──。 しかし彼には、どうしても忘れられないものがあった。 それはかつてともに過ごし、同じ夢を見ていた女の子・阿達奈美(あだち・なみ)の面影だった。 彼女は転生し、あちらの世界で偶像として生きることを選んだ。 対して彼は、こちらの世界で人間として生きることを選んだ。 自分は一体どちらが好きなのか? 自分は、彼女たちとどうなりたいのか? 幸せになっていくにつれ、彼の心には言いようのない不安が生まれていく。 彼はこの世界で、一体どう生きるべきなのか──。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2021年08月28日
連載 完結済 10エピソード
うさぎしかいないうさー島(とう)で暮らすうさ原さんは、真面目でやさしい男の子。それに加えて容姿も整っているので、女の子から好意を寄せられることもしばしば。でも、好きな子には素直になれません。 想いを寄せているうさ月さんに何度か告白をしようと挑戦してきましたが、全て実行できずに終わっています。 そこで友達のうさ村さんのアドバイスを受けながら、自分の想いを伝えようと努力していきます。
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童話[その他]
最終更新日:2021年08月03日
連載 完結済 5エピソード
新進気鋭の若手実業家・喜羅和天道。 高い能力を持っていた彼はしかし、経営しているブラック企業の社長としての顔もあった。 そんな天道はある会議の後、恨みを募らせていた部長から刃物で刺されて意識を失ってしまう。 そして彼の前には神を名乗る老人が現れ、異世界へと転生させられてしまう。 「人生を学べ、青年よ。世界はもっと広いんじゃから。時が来るまで待っておれ」 このような言葉を、投げかけられて。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年09月04日
短編
政略結婚して五年。王太子妃クラリスは、無関心な夫と周囲の妬みに耐え、"飾り物の王妃"として静かに日々を過ごしていた。だが王妃の座を狙う令嬢クロエの陰湿な干渉を受け続け、ついに「もう我慢しない」と決意する。 自ら王妃としての誇りを取り戻し、宮廷の慣習や社交を改革していくクラリス。夫エドワルドもその変化に心を揺さぶられ、少しずつ夫婦の距離は縮まっていく。 陰謀、噂、外交、そして恋――すべてを乗り越えたとき、彼女は“真の王妃”となる。これは、誇りと自立を手にした王妃が、冷たい旦那様と愛を築くまでの、優雅で痛快な宮廷恋愛成長譚。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月24日
短編
婚礼初夜、夫の第一声はこうだった―― 「君を愛することはない」 冷たく言い放ったのは、真面目で堅物な子爵・カミル。愛人の存在すら隠さず、妻を“温室育ちの飾り”と断じた彼に、侯爵令嬢ユリシアはにっこりと笑って応じた。 「まあ、ご期待通りの“ざまぁ”をご所望ですのね?」 こうして始まったのは、冷遇された花嫁による華麗なる逆転劇。 家の財政を立て直し、社交界に旋風を巻き起こし、旦那様を“跪かせるまで”のざまぁをお届けします。 しかし、次第に変わっていく旦那様の態度と、真摯な言葉。 ざまぁの終わりに訪れるのは、破滅か、溺愛か? 「愛していると仰るなら、まずは行動で示していただきませんと」
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月23日
連載 完結済 9エピソード
※この物語はもともと縦読み形式で執筆していましたが、現在、横書きでも読みやすいように編集を進めています。 現在は第3話まで改稿済みです。以降も順次更新予定ですので、お楽しみいただければ嬉しいです。  死にたいわけじゃない。けれど、生きたいとも思えなかった。  病とは、名前を与えられて、はじめてその輪郭が見えてくるものだと、わたしは悟った。  きっと、この気持ちにも名前があるんだろう。   でも、それが何なのか。  誰にも話せないまま、大人になってしまった。  窓辺に置いたモンステラの葉が、朝の光に濡れていた。  雫が一滴、葉の先から、音もなく落ちた。  ただ、それが綺麗だったから――。  それだけの理由で、わたしは今日も生きている。 ーーーーーーー 希死念慮を抱えながらも、それを静かに受け入れ、淡々と生きてきた「梢」は、ある日、荒れた海岸を彷徨う中で、危うい行動をとっていたところを、思わぬ誤解を招き、青年「歩」に声をかけられる。 歩は初対面の彼女を案じ、安全な場所へと連れて帰る。 数日間、歩の家に身を寄せることになった梢は、これまで誰にも語れなかった死生観や孤独について、少しずつ言葉にしていく。 彼女の中には、他者との関係や生きる意味をめぐる、深い問いが息づいていた。 一方の歩は、人懐っこく、誰とでも自然に接することができる青年だった。けれど、ただ一人、弟との関係だけはうまく築けず、そのことに心の奥で悩みを抱えていた。 そんな彼もまた、梢との出会いを通して、言葉にできなかった思いと静かに向き合い始める。 物語は、梢と歩の出会いを起点に、それぞれが抱える孤独や痛み、そして他者と触れ合うなかでのささやかな変化を描いていく。 静かに交差していくふたつの心は、互いの不安や哀しみを少しずつ癒しながら、やがて新しい明日への輪郭を描き始める。 語りかけるような一言が、誰かの心にそっと残り続けるように。 この物語が、そんなささやかな願いとともに綴られていくことを願って。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年05月24日