「どうしてこんなことに?」
事故で亡くなり、二度と開くことがないはずの目を再び開けた雷は、どういうわけかゲーム『精霊の贈り物』でクリエイトした少女のキャラに生まれ変わっていた。
なんら説明などなく突然魔物の棲む森に放り出され、ひとり孤独のまま彷徨っていた雷は、命の危機を竜人の老戦士に助けられる。彼もまた、雷と同じ事故に遭いこの世界に転生していた男だった。
頑健な肉体を持つ竜人ならばともかく、自分が魔物がいるおそろしげな世界などで無事生きていけるはずがない……! かとおもいきや、この新たな体、小さい姿に似合わず意外とスペックが高い。
空想の姿が現実化した美少女であることもさることながら、身体能力は大人だったかつての雷より上。ありがちなレベルアップで、そこからさらに向上するときた。
この世界の住人が使えなくなった高度な魔法をいずれ使いこなす可能性を秘め、ものづくりの才を極めれば失われた優れた遺物(オーパーツ)を作る潜在能力も持ち得ている。おまけにクリエイト時の選択によって神族などという大層な肩書きも背負っている。
そんな雷と、同程度の才能にあふれた現代日本からの転生者たちが(エセ)ダークファンタジーゲーム舞台とよく似た世界を渡り歩く。
潜在能力の塊で、徐々に強くなっていく系。
バトル描写が多めで、友情メイン。その合間にぬるく精神的BL描写がたまにあったりほとんどなかったりする話です。
カクヨム・ハーメルンにも投稿中で、改稿前の話を小説家になろうに別に投稿中です。