生まれながらに手足と髪の毛の先が真っ赤な伯爵令嬢のフィエルティア・アシュリー。その容姿のせいで幼い頃から呪われた子と罵られ、いじめられてきた。
22歳になりやっと結婚が決まり安堵していたが、婚約披露の場で婚約破棄され失意のどん底に。しかしそこで小さな男の子・セスと偶然出会う。
城の奥で隠れるように住む第一王子のセスと親交を深める内に、驚くことにセスとの結婚話が持ち上がる。幼い子どもとの結婚話に戸惑うフィエルティアだったが、年齢や周囲からの言葉、家のことを考えて結婚を決意する。
不思議な呪いによって年齢が定まらず、子供になったり大人になったりするセス。その姿に翻弄されながらもしばらくは穏やかな時間が過ぎる。
しかし国王と王妃が急逝し、第二王子が国王に即位するとセスとフィエルティアに危険が迫る。敵が迫る中、城から脱出する二人。そこから逃亡の日々が始まる。