突然現れた怪物に巻き込まれて、異世界に誤召還された。
誤召還した魔法使いの師匠ことウィータ。彼は広大な土地に結界をはり、唯一の弟子である私や子猫型の式神たちと引き篭っている天才魔法使いだ。訪れる友人や訪問者の様子からも、彼がとても慕われる人格なのがわかるのに彼は一切外界に出ないから不思議。
かくいう私は、魔法がまったく使えない異世界出身の凡人である。なのに、彼のたったひとりの弟子としてなんだかんだと師匠や式神たちに甘やかされている。理由は明白だ。私は師匠に間違って異世界召喚されてしまった存在だから。
真名を封印され『アニム』と名付けられた私の異世界ライフはわからないことだらけだけど、頑張るしかないと前向きに生きる日々! けど、ひとつ気がかりなのは、優しすぎる師匠の友人たちの態度で――。
※本編完結済。「引き篭り師弟と、別離のち出会い5」まで改稿済み(2021/03/17)