元三十二歳のOL蘭郁美(らんいくみ)は、薬草好き。自宅でハーブを栽培し、様々なハーブ茶を楽しむのが趣味だった。
そんなある日山奥へ行って薬草でも採ってこようと思い急遽週末に旅行へ行く事にしたが、当日楽しみにしながら乗った高速バスが事故を起こし、崖に落ちてそのまま亡くなった。
そして次の瞬間、郁美は自分が赤子になっている事に気がついた。ザクティル王国リューザル男爵家次女ナミル=エレノクト=リューザルとして転生していたのだった。
ナミルは男爵家ですくすくと育ったが、十二歳になった途端、結婚話が出てきた。それが嫌で隣のフィスティス帝国へとと逃亡。
普通であれば子供が他国で生き残るのは不可能だったが、ナミルは魔眼と呼ばれる強力な能力を複数持っていた。
これは魔眼持ちのナミルが薬剤師として生きていくお話になります。
短編として出していたものを長編に変更しました。