貴方はすでに死んでいる――。
巷を賑わせる連続殺人事件。
主人公の原田瑞穂は、その5人目の被害者だった。
死者となった彼女が連れてこられたのは、とある密閉空間。
そこにいたのは、連続殺人事件の被害者達。
温厚な中年コンビニオーナー。
寡黙だが理知的な医大生。
社交的で愛嬌のある女性漫画家。
イマドキの男子中学生。
女子高生の瑞穂は、五人目。
死者五人に与えられた使命は、連続殺人事件の謎を解くこと。
被害者達は事件に関わる記憶を全て奪われているが、
あらゆる捜査資料はさじ加減一つで閲覧可能。
年齢も職業も住所も環境も違う5人が殺害されたのは、何故か。
事件の真相を解くまでは、この空間から出ることはできない――。
被害者サイドから事件の謎を解き明かす死人会議。
彼女らは真相を解き明かすことができるのか。
それとも――。