ごく普通の日常を送っていた少年、日方 依人はある日、妹の癒深から一つの噂を聞いた。
それは最近隣町で起こっているらしい連続殺人事件。その話を聞いた夕方、依人の身を恐怖が包み「逃げなくては」という考えが脳裏をよぎった。
恐怖を抱いた理由も、なぜ逃げなければならないのかもわからないまま依人は逃げ出した。
恐怖を感じなくなり足を止めると、依人は隣町の公園に辿り着いていた。
そこで自分を乙藤と名乗った男性との出会いによって、依人は『センス』と呼ばれる力と殺人鬼 緒方 輝夜の存在を知る。
自分の知らない世界を知った依人の普通でない、異常の日々が幕を開いた。
帰るべき家はあるけど、もう僕はあの場所には帰れない。もう、誰も居ないから――――。