宅配風俗と目の前の四角い箱からの情報だけが人生だった下衆ロリアラサーヒキニートのエージは、ある日神様同士の勝負に巻き込まれてしまう。下衆な思考を盗賊の神に気に入られた彼は、あろうことか異世界で「盗賊少女」に転生してしまった。見た目は愛くるしく中身はキングオブ下衆であるエージに焼き付けられた意志は、戦士の神の代理人である「勇者」と、対立する魔導の神の代理人である「魔王」双方への嫌がらせ。異世界の少女たちを百合百合と自らの欲望に引き込み大勝利人生を展開していくついでに、覇権を争う勇者と魔王に対してあさっての方向へと嫌がらせを色々と仕掛けていく盗賊少女の運命やいかに!
だけだとアプローチが甘いみたいなので、本作のもう一つのテーマを「抜粋」で載せておこう。
エリスお嬢様には本当に感謝してる。
これまでの私らは、路地裏の闇でメス犬のように扱われながら、男への嫌悪に耐え、望まぬ子を孕はらむ恐怖に怯え、楽しみはその日のパンと、パンを食べる家族の姿を想うことだけだった。
私らは皆、どこかで人生のボタンを掛け違えてしまった女たちなんだ。
それがお嬢様のお陰で、皆ボタンを元の場所に掛け直せるようになってきている。
お嬢様に教えてもらった『ちょっといいこと』や『とてもいいこと』ならば孕む不安もないしね。
浴場も清潔だし、客層もしっかりしている。
店では私たちに有利な暗黙のルールもできた。
ストーカーまがいの連中からは、盗賊ギルドが私らを守ってくれる。
私らもやっと『明日』を考える余裕ができたんだ。
私は今の仕事を気に入ってる。
旦那たちをヒイヒイ言わせるのは私に向いている。
だけど、ハンナはそうじゃない。
惚れた男がいる女には、この仕事は切ないものなのさ。
ならば『洗える足』は洗う手伝いをしてやりたいじゃないか。
わかってもらえるかい?お嬢様。
全編こんな感じかな。レズとヅカとホモとゲイとオカマとノンケが入り乱れるけれど。