たくさんお勉強をして、たくさん努力をして、世の中の色んなことが分かってくると、人は誰だって自信を持つようになります。ヘカッテもそうでした。自分は十分おとなになった。そう思っていた矢先、ヘカッテは旅をして道に迷っていた透明人間のラダマントと出会ったのです。どうしてもたどり着きたい場所があるけれど、怪物がうろついていて先へ進めないと困っているラダマントに対し、ヘカッテは迷宮の道案内係を買って出ました。何度も足を運んだ迷宮のことなら、知らない事なんてないはず。そう思いながらラダマントを案内するヘカッテでしたが、進めば進むほど目の前に広がる世界は、知らないものばかりでした。