これは、異世界ライターが異世界へと飛ばされる物語。
ラノベ界の最高峰と呼ばれるコンペ、その最終選考に残った堀江咲也は、
今か今かと編集部からの連絡を待ち続けていた。
「来た!」
待望の着信が届く、その瞬間――――堀江咲也は異世界へと飛ばされてしまった!
咲也に望まぬ召喚を強いたのは、異世界の王。
しかも喚ばれたのは咲也一人ではなく、なんと十二人。全員が同じ顔!
(王の説明では全員が「並行世界の自分」らしい)
その王曰く「余の影武者を務めよ。さすれば元の世界へ還す」、そしてその見返りとして、召喚者全員に貴族待遇を約束する、と。
その高待遇に惹かれた召喚者たちは、我も我もと王と契約を交わし、
至れり尽くせり異世界生活を堪能し始める。
芸術家、建築家、化学者、力自慢の冒険者……
元の世界のスキルを活かし、華々しい活躍を始める召喚仲間たち。
そこで咲也は、
小説を書くことしか能がない堀江咲也は……いったい、どんなことが出来るのか?
駆け出し異世界ライターの悪戦苦闘、その行く末は?