本来あるべき。いや、ないといけない「力」を持っていない主人公————上代悠太。
だが、彼は特別ではないが魔法という武器があった。
誰にでも使える魔法、使えるからと言って別に凄いという訳ではない。
でも、上代悠太の魔法は特別だった。
人間にのみ許された神の力……それは魔王であっても、神魔であっても、神ならば契約することによって力を行使出来る。
その力に目覚めたことを知るのは生まれた瞬間に神なら聖剣、悪魔なら魔剣を、といった契約した形がとても小さな手の平に握られる。
それぞれは契約されたことを示し、それによって魔力に精通し魔法を使えることになるだが、上代悠太は神々と契約していないのに魔法を使うことが出来た。
そんな不思議な自分を知るために、上代悠太は進み始める………