魔族のお姫様、カテリナ・アンフィールドはある日、鏡を見ていて前世の記憶を思い出した。
この世界が前世で好きだった乙女ゲーム『ドゥンケルハイトの魔女』の世界である事を。
前世の記憶によると、なんとカテリナは悪役、しかも全ての黒幕らしい。
最後には退場する運命にある悪役カテリナ。
「けれど、もうそんな未来にはならないわ」
前世と現世の心が混ざったカテリナはそう一蹴にした。
「私は主人公や攻略対象達を信じるわ! それよりも……」
ゲームだった頃のこの世界で扱われているテーマの一つが『差別』。
カテリナは主人公や攻略対象達が抱える心の傷をどうにかしなければいけない、と行動を始める。