理不尽な理由でパーティを追放された人間は、その後新しい出会いを経て才能を開花させる――
そんなジンクスを耳にした魔法使いのフレイは、愛弟子であるテティアの追放を決定する。
フレイに憧れてパーティ入りしたテティアには攻撃魔法の適性がなかったため、実力が伸び悩んでいたのだ。
泣き縋る弟子を断腸の想いで追い出し、涙を呑んで再び立ち上がってくれる時を待つフレイ。
いつかきっと、この仕打ちをバネに大きく成長したテティアが「ざまぁ!」しに来るのを信じて……!
「師匠、好きです、結婚してください」
「えっ」
……しかし、成長し過ぎたテティアにフレイの想いは全て筒抜けだったらしく、ざまぁされるどころか求婚されてしまった。
貯めたお金で店を買い、二人だけの魔法店を開いて田舎でまったり過ごそうと誘われる。
とても素敵な提案。しかし一つだけ言わせて欲しい。
私達、女の子同士なんですけど!?