エリアール大陸には〝使徒〟と呼ばれる神秘の存在がいる。
彼らは総じて優秀な将軍であり、単騎で数千の兵を屠れる猛者でもある。
そんな使徒が存在するエリアール大陸の中央部を領土とする、アルシオン王国の王都。
そこで日本での前世を持つ貴族の少年、ユウヤ・クロスフォードは、空腹で動けなくなっていた美しき少女、エルトと出会う。
薔薇色の髪に青みがかった灰色の瞳を持つエルトは、外見、態度ともにどうみても庶民には見えない。
しかし、エルトが普通ではないことに気付きつつ、妙に気の合ったユウヤはエルトと一時の友情を得る。
そしてそれから数年後。
ユウヤは初陣で敗北を経験し、一人彷徨っていた。
敵に追われる中、ユウヤはエルトと再会する。
エルトは憔悴しているユウヤに笑いながら問う。
「お腹が空いているか?」
と。
双葉社Mノベルズより書籍化します。
更新停止中。