ご近所のお山にハイキングに行ったら異世界に転移しちゃった有賀一家。
そこは、力を失う寸前の今にも消えかけの神々がいる、終わりかけの世界だった―――のだが。
5歳妹「ありがとー、おにいさん!」
思春期兄「えと、サンキュ。助かった」
眼鏡父「我々は助けられた。ありがとう」
おっとり母「ほんとねえ。ありがとうございます」
神「おおおおおおお!力があふれる……! 一家全員まとめて俺の嫁に」
眼鏡父「断るッ」
と、転移の際に助けてくれた神様に感謝を捧げ、自覚なくフルパワーにしてしまう有賀一家。
元の世界に戻る方法を探す旅で出会う消えかけ神様の神気を「ありがとう!」でフルチャージしていく有賀一家。
これは、急速充電よりも早く、呼吸するように感謝をのべまくる有賀一家の、ほのぼのさがえげつない(笑)、感謝無双の物語である。
『ありがとう』って、マジですごい。