空の閉じられた街に住む、植物学者エルヴェ。
彼は街を嫌い「おとぎ話」を信じ、街の外へ旅立つことを決める。
旅の道連れは奴隷の少女ファナ、彼女は両親の待つ家に帰ることを望んでいた。
エルヴェは彼女に「売られた」のだと告げられないまま旅を続けるが――。
管理された街で生まれ育ったエルヴェに、雨が降るまでの物語。
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本作は、小説家になろう内の個人企画「描写力アップを目指そう企画」に寄稿した下記作品を加筆した短編です。
「エルヴェに降る雨」
第五回 旅の一幕企画(2018.7.28正午〆)
1、視点人物、もしくは主人公が初めて見た風景の描写があること
2、旅の途中であることが分かること
※同じタイトルをエブリスタでも公開しております
本作にはイメージイラストレーションを頂戴しております。文末に掲載。
「表紙」「少女ファナ」ともに那月結音さまより