“視える”女流画家 × 選択ミス英雄
【切なあったかラブファンタジー!】
これは画家と英雄が幸せになるまでの長い長い三日間のお話。
王宮の裏山。そこはかつては貴族たちの狩場だった。しかし、今はその名残りもなく鬱蒼とした人知れずの森となっていた。
その森にひとりで暮らすレインは、森に迷い込んだ騎士リアムと偶然に出会う。
レインは騎士との出会いに刺激され、引きこもっていた森を出て街のパン屋で働くようになった。
健気にも一人逞しく生きようとするレイン。彼女を支えたいと思うようになった騎士リアム。しかしレインは人には言えない秘密を抱えていた。
秘密を打ち明けられないまま、戦争が始まりリアムは出兵していった。
三年後、彼は英雄となって帰還したのだったが……。
身寄りもなく、身分もない、女流画家を目指す内気なレイン。
一方、名家に生まれ、武の才能を持ち、それでも己を磨こうと努力する騎士リアム。
「リアム様は信念があって素敵ですね」「レインもね」
同年代の二人は、お互いに感化されそれぞれの将来を描いていた。
しかし、身分差、環境の違いが寄り添い合うことを拒ませた。
※以前書いた同小説の改訂版です。全面書き直しました。