社畜の真中独は、今日も残業に疲れ果てていた。友人を失った日から怠惰な生活を繰り返し、結果的に過労死寸前まで残業させられる毎日。そして今日ついに独はベッドの上で眠るように死んでしまった。
次に目覚めた時、独はドラゴンのヒトゥリに転生していた。それは最強種族のドラゴンの中でも、更に高位の【天業竜】と呼ばれる一族であり、スキルを司る運命を持っていた。
ヒトゥリが生まれ持った『天業合成』はスキル合成し新しいスキルを獲得するユニークスキルだった。
そんなある日、ヒトゥリは恐ろしい事実に気付く。【天業竜】達は社畜体質の持ち主だったのだ。
「二度目の人生まで社畜生活を送ってたまるか!」
意識の差、種族による価値観の違いを知ったヒトゥリは里を出る。
そして辿り着いた麓の樹海で、レッサードラゴンやオーガやゴブリンを眷属にして、気ままな生活を楽しんでいた。
しかし順風満帆な異世界生活は、突如現れた冒険者が眷属を虐殺した事によって終わりを告げる。
報復としてヒトゥリは冒険者達に攻撃するが、その最中に前世の友人を見つけてしまう。
言葉を交わそうとする二人だったが、助けに入ったドラゴンによって再び別たれてしまう。
そしてヒトゥリは旅に出た。
これはユニークスキルと進化でいつの間にか世界最強になっている元社畜の話。
※カクヨムアルファポリスでも連載中
現在休載中
現在第7章。里を出て王都に行って誘拐事件を解決し、ダンジョンの最奥で古代の錬金術師に出会い、戦争中の国で前世の友人に出会い、悩める少年を導いて、戦火により滅んだ村で発狂し、国家間戦争を荒らした後、国から追われる羽目になって孤児となり自分を失った幼馴染と思い込む少年と東に逃げました。