そこは、鏡の向こう側の世界。現実を隔てた幻想の廃棄場。かつて人が失い、捨て去った幻想の世界。名を、鏡界。
いつしか黒い異形だけが跋扈する魔界と成り果てたその世界で、二人は出会い、戦いに身を投じることとなる――――。
現実社会で普通に生きてきた人間、松山輝は、ある日唐突に異世界へと引きずりこまれていた。鏡界と呼ばれるその世界で出会った少女――マフツによって黒い怪物の手から逃れた輝は、逃げる最中に遭遇した、所属、目的、正体、その一切が不明なロボットの謎、ジャバウォックと呼ばれる怪物の謎――そして、自分自身の謎を明かすため、マフツと共に鋼鉄の巨人を駆ることになる。やがてその戦いは境界を超え、現実世界をも侵蝕し……。
――――さてもジャバウォックの討ち倒されしは真なりや?