とある王国は魔国と友好な関係を築き、とある王国は魔国を敵対視し、とある王国では魔国との永き戦いに終止符を打ち歩み寄りを始めた。
そんな中でも特に魔国との共存と友好関係を築いてきたとある王国の片田舎。
そんな片田舎で生まれ育ったアイリスは薬の材料となる薬草を採取しに森に入った際小さな黒いドラゴンを見つけた。
簡単にではあるが治療を施し、親とはぐれたのであれば都市に保護してもらえないかと思っていた矢先姿を消したドラゴンを心配して過ごした数ヶ月…アイリスの住む街に魔王とその側近を名乗る魔族が現れた。
警戒こそないものの緊張して見守る中、魔王と名乗った魔族はアイリスを見つけると突然目の前に膝をつきその手を取ると……